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 題名 しろろん くろろん
月刊予約絵本「こどものとも0.1.2」通巻45号
  元永 定正
 発行 福音館書店 / 1998年12月
 サイズ 19.5 x 18.5cm・20ページ
 けっして、「しろろん」ちゃんと、「くろろん」ちゃんの物語ではありません。
 なんてったって元永さんの絵本なのですから。

 ヘンテコリンな形をした、あざやかな色の何ものかが、見開きごとに、ドーンと居座っていたり、ただよっていたり、ニヒルに笑っていたり、ため息をついていたりしているのです。しかも、リズミカルにです。大きく書かれた文字が、そんなリズムを聞こえてくるような音にして、私たちに届けてくれます。

 それらのヘンテコリンな形をしたものたちは、デタラメに並んでいるのではなさそうです。
 ページをめくると、前のページでヘンテコリンの色だったものが、そのページでは背景の色になっていて、新たに出てきたヘンテコリンは新しい色のヘンテコリンです。この繰り返しです。色の尻取りのようなものでしょうか。

 まぁ、そんなことはどうでもいいことで、赤ちゃんからお年寄りまで、誰でも楽しめる絵本だと思いますので、好き勝手に楽しんでください。
 でも、静かに黙って読まないで、声に出して読んでみてくださいね。もしその時、お子さんが近くにいたら、きっと寄って来ると思いますよ。

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 児童館でよみっこをした時に、オープニングの一冊にした絵本です。

 せっかく、子どもたちと一緒なのだから、みんなでノリノリがいいな〜と思って、私が、文字を読んだ後に、みんなにも声を出してもらうことにしました。
 楽しかったのです。私は……! もちろん、みんなも楽しくやっていたと思うのですが、最初のページで、「何回やるの〜?」という声をもらってしまいました。
 私と子どもたちの掛け合いで、最初のページを何度も何度も繰り返して読んでいた時のひと声です。
 一番ノリノリだったのは、私だったということなのでしょうか。これは、いけませんね。みんなで楽しまないと。反省です。
 でも断っておきますが、「何回やるの〜?」と言われて「飽きるまでじゃ!」とは、白魚の目玉の大きさほども思っていなかったことをお伝えしておきます。

「しろろん くろろん」は、図書館や古本屋でおさがしください

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