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絵本

 題名 はつゆめちょうじゃ
  こわせ たまみ
  村上 豊
 発行 フレーベル館 / 2007年1月
 サイズ 27 x 22cm・28ページ
 めでたい初夢を見た「こぞうさん」が、その夢を誰にも売らずに他言しなかったことで幸運を手に入れるという話。

「はつゆめちょうじゃ」は、この絵本の他にも再話されて紙芝居や絵本になっている。

 けれども、この絵本が好きだ。
 夢の結末がいい。

 「こぞうさん」は、ほとんどの場合、長者の子どもになって幸せに暮らしましたとなるのだが……
 この絵本では、2人の長者の子どもになってしまう。

 ラスト前の見開きページには、その2人の長者の村をつなぐ金の架け橋のまん中に、満面に笑みをたたえた「こぞうさん」と、両端には二人の長者のかわいらしい娘が一人ずつ描かれている。

 この絵が……
 たまらなくいい!

 2人の女性と親密になった男の喜びを表しているかのようだ!

 表紙だってそうだ……
 「こぞうさん」と2人の娘が、楽しそうに遊んでいる絵だ。

 もしかしたら絵を描いた村上さんも、そんなことを意識していたのではないだろうか……

題名:はつゆめちょうじゃ

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