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絵本

題名 モケモケ
荒井 良二
発行 フェリシモ出版 / 2010年5月
サイズ 24.5 x 19cm・34ページ
 どうだ、まいったか!!!

 ……と、言いたくなるのです。

 元永さんと谷川さんの「もこ もこもこ」によって絵本の世界に引きずり込まれた私です。
 「どうも、この手の絵本は好きじゃないな〜」なんてことを言っている人を見つけたならば……
 「これでもくらえ!」と言いながら「モケモケー モケモケー」をシャワーのように浴びせてやりたくなります。

 すると「モケモケ」を浴びせられた人はどうなるのか……?

 「モケモケー モケモケー」が際限なく降り注いでくるバスタブの中に倒れこみ、「モケモケー」の中に埋もれ、悶え苦しみ、息も絶え絶えになり、白目をむいて、よだれを垂らし、泡までふいて失神してしまうかもしれません。

 危険な……「モケモケ モケモケ モケモケー」

 でも大丈夫なのです。
 桃源郷が、その先に待っているのですから。

 失神をした人は、ほどなくしてゾンビのごとくよみがえり……
 そして踊りだすのです!

 流れる音楽は「スリラー」……ではありません。

 そうです、「モケモケ」!!!

 さあ、踊りましょう!

 「モケモケー モケモケー
 モケモケ モケモケ モケモケー」

 陶酔……

 どうだ、まいったか!!!



 「なに言ってるのか……さっぱり分かりません」
 という声が聞こえたような気がしました。

 そりゃあ分かりませんよ!
 一度、失神をしてみなくちゃ……ねっ

 

題名:モケモケ

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