絵本

　ゆきだるまのダルムと、女の子ミリアの、恋の物語。

　オーソドックスな物語だな〜と思って眺めていた。

　けれどラスト直前のシーンが、そんなゆるんでいた気持ちを、ゆさぶって引き締めてくれた。


　ミリアの家の前で、一人立ちすくむダルム。
　それまで自由に歩くことのできたダルムだったけれど、突然、動けなくなってしまったのだ。

　家の中から、ミリアの奏でるバイオリンの音。

　空を見上げるダルム。
　ミリアに「おやすみなさい」を言った時は、やさしく舞い降りていた雪なのに、いつのまにか激しく吹き荒れている。

　この時のダルムの顔がいい……最優秀主演男優賞ものだ。

　そして次の見開きページ。

　……絵本っていいなと思う！

　きっと、この２つの見開きページだけで、熱燗２本はいけるはずだ。

　もちろん、つまみはいらない。
　絵本があるのだから……

題名：ゆきダルムくん

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読み聞かせについて

絵本の読み聞かせ　よみっこ