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絵本の読み聞かせ よみっこ

 ランティアに技術は必要か?
   必要なのだろうかー?

 ボランティアでの読み聞かせに、技術は必要なのでしょうか。
 私は、必要だと思っています。

 私が、必要だと思っていることは1つだけです。
 聞き手に対して、読んでいる内容が分からなければならないということです。聞き手に聞き取れないような声の大きさや発音では、内容は伝わらないからです。
 これだけです。

 無理だと思った人は、ほとんどいないと思います。
 そうなんです。人の前に立つことが嫌いじゃなくて、読み聞かせをやってみたいという人であれば、ほとんどの人ができるボランティアなのです。
   ● 「よみっこ」は何でもできる


 付け加えておくことが2つあります。

 1つ目は、家庭の中での読み聞かせには、訓練をするような技術は何一つ必要ないと考えています。日常の読み聞かせの中で、読み手と聞き手、親と子によって、少しずつ少しずつ作り上げられていくものだと思っています。

 2つ目は、例えば、言葉のしゃべれない人は読み聞かせはできないのか?ということです。
 私は、できると思っています。
 本の内容を伝えるための技術は必要だと言ったことと矛盾をしているようですが、言葉通りの「読み聞かせ」ではなく「よみっこ」と考えるならば、できないことはほとんどありません。コミュニケーションを何一つとれない人は、ほとんどいないことと同じことです。言葉は、コミュニケーションをするための方法の中の一つにすぎません。
 手話による「よみっこ」や、身振り手振り、体や顔に触れることによる「よみっこ」があってもいいはずです。
 誰かが、このようなことを始めてくれたらいいなと思っています。
 また、触って楽しめる絵本なんていうものが、もっと出てきてもいいと思います。 (赤塚不二夫さんは、視覚障害者向けの「赤塚不二夫のさわる絵本」を小学館から出しています)

赤塚不二夫のさわる絵本
 
 
□発行所 : 小学館
よーいどん! ニャロメをさがせ -Amazon.co.jp へのリンク)

   聞き手に寄り添う

 聞き手に本の内容をしっかりと伝えることが大切だということは、聞き手のことを考えて聞き手に寄り添うことが大切だということです。
 けっして、自己満足のためにではなく、聞き手のことを考えなければなりません。

 そのために、ボランティアグループなどに所属するにしても個人で行なうにしても、読み聞かせの練習をしているはずです。それぞれのボランティアグループで、読み聞かせのノウハウを勉強したり発声練習をしたりすることもあると思います。また、個人でくり返し読む練習を重ねている人もいるかもしれません。

 ただし、気を付けなければならないことがあります。
 聞き手のことを考えて、さらに練習に励んで技術を身に付けていくと、大切なことを忘れてしまうことがあるのです。
 作品に対する感動です。
 小手先の技術に気をとられて大切な感動を忘れてしまったなら、聞き手には何も伝わらないはずです。

 冒頭で、ボランティアでの読み聞かせに必要な技術は、聞き手に本の内容をしっかりと伝えることだけだと書きました。
 この中には、すべてのことが集約されています。何ごとにも共通することですが、奥は限りなく深いです。

 それでも、読み聞かせのボランティアに参加するための間口は、ひろ〜いのです。
 無理することなく、自分のできることから始めればいいのです。
 そして、人との出会いを大切にして、ボランティアでの読み聞かせのすばらしさや難しさを一つ一つ発見していくことを楽しむことができたらいいなと思っています。

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